Only Theatre Of Pain (1982) / Christian Death

Los Angeles出身のChristian Deathのデビュー・アルバム。素晴らしいギターリフにのるRozz Williamsのヴォーカルはとてもニヒルでエロティック。Rozzの美貌と、気だるく歌う退廃的なボーカルスタイルは見事にマッチしていて、RozzはJoy DivisionのIan Curtisに匹敵するほど重要なアーティストあると思います。このアルバムは、よく、ゴスのカテゴリーで紹介されてますが、これは、まったくの見当違いで、ゴスのカテゴリーに入れておくのは、失礼なぐらい、ポップロックの金字塔的作品であると思います。Rozz自身がゴスの象徴的存在であることは、否定できませんが。特に、アルバム収録曲の「Romeo’s Distress」は、バンド名からは想像できないほど、キャッチーでポップです。レコーディグには、のちにRozz Williamsの妻となる元SuperheroinsのEva Ortizがバッキング・ボーカルとして参加。アルバムのジャケットはRozz本人によるもの(上段画像)。また、この作品はフランスのL’Invitaion Au Suicide(自殺への誘い)レーベルからジャケット違いがリリースされています(下段画像)。残念ながら、Rozz Williamsは1998年4月1日に34歳の若さで、自殺により、この世を去りましたが、Rozzが弱冠16歳にして、作り上げた『Only Theatre of Pain』はロックの金字塔として、後世に引き継がれていくと思います。