Denim

DenimはかつてFeltのフロントマンだったLawrenceの新構想のインディーズバンド。
かつてのバンドFeltとは、全く別のタイプの音楽性を展開しており、Feltのファンは多少なりとも面喰らうかもしれない。
音楽はグラムロック全盛期のリバイバルといった風で、歌詞もかなり風刺的なものも多い。

Back in Denim
DenimはFeltが解散してからの2年後の1992年にこのアルバムでデビュー。その中身は、1970年代の音楽シーンのリバイバル特にグラムロックの影響が強く、シンセとギターのミックスを多用している。シングル「Middle Of The Road」はこのアルバムからシングルカットされ、1993年1月にリリースされた。グラムロックの影響が強いとは言え、まだ、Felt時代の面影が多分に残っている。

Denim on Ice
1996年リリースDenimの2作目、アルバムから「t Fell Off The Back Of A Lorry」が先行リリース。前作以上に、グラムロックの影響が強く、シンセとギターのミックスを多用している。その方向性はDevoやUltravoxに近く、Felt時代の面影はもはやない。ただ、作品としての完成度は素晴らしく、Denimとしての昇華の度合いが最高潮に達していると思う。

Novelty Rock
Denimの3作目にしてのラストアルバム。未発表曲やB面の寄せ集め。終末感が否めない作品。1997年発表。

Denim Take Over
Denim Take OverはDenimの3作目のスタジオアルバムになる予定だった。ダイアナ妃の死の影響によるものもあったかもしれないが、バンドの商業的成功の見込みが薄いことが原因でした。しかし、いくつかのアルバムのトラックは、その後のLawrenceのプロジェクトGo-Kart Mozartのアルバム「Tearing Up The Album Charts(2005年)」、「On The Hot Dog Streets(2012年)」の完全なリワークでリリースされました。